
紙漉きの守護神でもあります
イザナミ命が、火の神カグツチを生むときには、とても苦痛を伴いました。このとき苦しみながら漏らした尿から生まれたとされる神が、ミズハノメ神です。水の神とされているのは、名前にある「ミズハ」から想像できます。ミズハは、水が這う、水が走るという意味を持っているからです。これは龍神とされていることの多い、蛇や龍をイメージしていると考えられています。
水は人間にとってだけではなく、産業すべてにおいて重要な役目を担っています。健康はもちろん、農業や漁業、工業などがそのいい例です。もともと尿から生まれているミズハノメ神は、農業の神ともされています。尿は現代とは違い、農作物を育てるための大切な肥料だったからです。そして紙漉きの神といわれているのは、紙漉きの方法を教えるために、乙女の姿でやってきたのが、ミズハノメ神とされているためです。その地はとても水に恵まれている地域で、それ以降、紙漉きの技術によって和紙が作られるようになりました。
井戸の神ともされているのが、ミズハノメ神です。井戸は生活水を与えてくれる神聖な場所でした。この場所を守るための神として、祀られた水神は、井戸神という性質も持つようになったのです。井戸に集まるのは、女性がほとんどです。ここから、安産、子宝の神として信仰されるようになりました。さらに本来の治水、止雨といった、水神としての御神徳があります。
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